近年、自分の葬儀は身内だけで静かに見送ってもらいたいと考える人が増えているそうです。
このように家族をはじめ、ごく親しい友人だけで、行う葬儀を『家族葬』といい、葬儀の準備や会葬に追われることなく
ゆっくりと故人を偲ぶことが出来るというメリットがあります。
しかし、限られた間柄の人だけの見送りとなるため、年配の方や世間体を重んじるご親戚からは、同意を得られないことも
あるようです。
※新型コロナウィルスの影響で、遠方のご親戚の方が葬儀に参列することをご遠慮されたり、一度に多数の方が集まること
を防ぐようになってきたため、家族葬で葬儀を執り行うことに関しては理解が得られやすくなってきています。
ご近所の方や、会社関係の一般方に対しては、お通夜や葬儀の時間とは別に焼香や故人様のお顔を見てのお別れができる
時間を設けるなど、工夫をして、多くの方が故人様とのお別れが出来るようにしています。
家族葬を希望する場合は、普段からその意思をご家族に伝えるとともに、ご家族の方からも同意を得ておきましょう。
家族葬のかたちを決めるためにおさえておくこと
①誰が喪主になるのか
家族葬でも葬儀の場合は喪主が必要です。
一般的には、配偶者、子、兄弟姉妹、孫などの中から、身内の状況に応じて喪主を決めること。
②予算の目安を決める
たとえ身内だけであっても、葬儀の内容によっては一般的な葬儀とそれほど費用が変わらないケースもあります。
金銭的な余裕が多い方は、平気かもしれませんが、葬儀にかけられる費用はこのくらいという金額を決めておくことで
葬儀をあげる際、または事前の葬儀社との打ち合わせがスムーズに進められます。
③葬儀社はどこにするのか
家族葬の実績が高い葬儀社を調べておき、可能ならば事前に相談しておきましょう。
④会場はどこにするのか
葬儀を自宅で行うのか、葬儀場を利用するのか決めておきましょう。
⑤宗教はどうするのか
菩提寺がある場合は、菩提寺の連絡先を確認しておきましょう。
菩提寺のない方は、どの宗教、宗派で葬儀を執り行うのか、どの寺院または協会に依頼するのか決めておきましょう。
宗教形式をとらない、無宗教葬で葬儀を執り行いたい場合は、ご家族に話して理解を得ておきましょう。
⑥祭壇は必要か
葬儀に際して祭壇を設けるかどうか、棺と花飾りだけにするなど、希望があれば決めておきましょう。
⑦訃報をする範囲
亡くなったらどこまでの範囲の方に、お知らせをして、ご葬儀に来ていただくのか決めておきましょう。
氏名・住所・連絡先をリストにしておくと、もしもの時が起こった場合にご家族の方の負担を減らせるでしょう。
⑧香典・供物・供花は受け取るのか
香典や供物、供花は故人様への弔いの気持ちがかたちとなったものです。
皆さまからの故人様への最後の気持ちです。
素直に受け取る方がよいでしょう。
どうしても受け取りたくないという場合は、葬儀のご連絡をする時に香典や供物、供花を辞退する旨をお伝えします。
⑨死亡通知をどうするか
葬儀後、いつごろどのようなかたちで、死亡したことを通知するのか決めておきましょう。
故人様が生前にあいさつ文を用意しておくという方法もあります。
⑩お別れ会を行うのか
身内での葬儀が終了した後、友人・知人を招いてお別れ会を開くのかどうか決めておきましょう。
お別れ会を行う場合、死亡の通知とともにお別れ会の日程をご連絡するケースもあります。
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